写真サイズの基礎知識

「せっかくプロカメラマンに頼んで撮ったお宮参りや七五三の写真、どんな形で残せばいいんだろう?」出張撮影を初めて依頼する新米ママ・パパから、よくいただくご相談です。

一眼レフカメラの大衆化やスマートフォンカメラの高性能化に伴い、近所の写真屋さんで手軽にプリントをするユーザーが増えてきました。

お宮参りの写真は家族のアルバムの最初のページ。しっかりとしたフォトブックにして残したい。

七五三の「思い出」というフレームは綺麗な額縁で飾りたい。

しかし、「MBって何?」「L判とA4の違いは?」「どのサイズを選べば失敗しないの?」と、専門用語に戸惑うママ・パパも多いのが実情です。

写真を安価でプリントするユーザーが増加した一方で、写真が意図しない場所で切れてプリントを失敗したり、比率を間違えて画質を悪くしてしまったりと写真のサイズのことがよくわからないユーザーも多いようです。

出張撮影は基本的に写真はデータでの納品になります。

せっかくの写真を台無しにしない為にも予め写真サイズ(写真データ)について知って頂きたいと思います。

この記事を読めば、写真を「撮って終わり」ではなく、家族に喜ばれる形で残せるようになります。

写真には「データの大きさ」と「印刷の用紙サイズ」という、ふたつの“サイズ”が存在します。

  1. デジタルデータの大きさ(MBやピクセル数)
  2. 印刷するときの用紙サイズ(L判やA4など)

出張撮影を依頼した際に「データ納品」と言われるのは①の意味。一方で、祖父母に配るためにプリントしたり、額に入れて飾ったりするときに関わってくるのが②です。

両方を理解しておくと、せっかくの記念写真をムダにせず、思い出を最適な形で残すことができます。

データの大きさは「容量(MB)」や「解像度(ピクセル数)」で表されます。


例えば、1枚あたり5MB〜10MBのJPEGデータは高画質で、アルバムや大きなプリントにも耐えられるクオリティです。

  • SNS用:数百KB〜1MB程度でも十分
  • プリント用:5MB前後の高解像度データが理想
  • ポスターやA3以上の大きさ:10MB以上の高画質データがおすすめ

保存方法とバックアップのポイント

撮影した大切なデータは、万が一に備えて複数の場所に保存しましょう。

  • クラウド保存(Googleフォト、iCloudなど)
  • 外付けHDDやUSBメモリ
  • フォトブックやプリントにして残す

データだけに頼らず、形に残すことが安心につながります。

代表的な写真プリントサイズ一覧

写真を印刷する際には「用紙サイズ」を選びます。代表的なものをまとめると以下の通りです。

  • L判(89×127mm):もっとも一般的。アルバムや配布用に最適
  • 2L判(127×178mm):L判より少し大きめ。プレゼントにも喜ばれる
  • 六切り(203×254mm)・四切り(254×305mm):額に入れて飾るのにおすすめ
  • A4(210×297mm)・A3(297×420mm):リビングの壁に飾ると存在感あり

似たようなサイズが何でこんなにあるの?

「似たようなサイズが色々あって、わかりづらい」そのような声をよく耳にします。

写真の用紙サイズというのは、時代の変化・プリンターの発展に併せて新しいサイズが設定されたり、古いサイズが消えていったりという風に移り変わってきたんです。

1 モノクロ手焼き時代からの印画紙サイズ

2L判、六切、四切、大四切、半切、全紙がこのタイプに当たります。

旧来の手焼き印画紙の原板サイズ大全紙を幾つに切ったかに由来しており、写真サイズの名称の中で、“~切”(ぎり)に名残りを感じることができます。

デジタル全盛の今日においても、未だに一部愛好家や大学写真部などでは親しまれており、暗室作業による手焼きでのプリント作業に用いられる印画紙に多く見られる写真のサイズになります。

2 インクジェットプリンタの登場により一般的になってきたサイズ

A4、A3、A2がこのタイプに当たりますが、そもそも写真用のサイズでは無いんです。インクジェットプリンタの登場により一般的になってきたサイズなんです。


インクジェットプリンタは、コピーなどオフィスのドキュメント用途として先行普及したため、A判サイズがベースとなっています。

その後、プリンタ・ インク・用紙それぞれの技術の進歩により、従来の銀塩写真に匹敵する品質のプリント出力が可能となりました。これに伴い、DPEショップを利用せず、自宅で大判のプリント作業を行うカメラマンが増えました。

比率|問題は写真の縦横比です

最近のDPEショップやネット印刷では、時代の流れを汲んで様々な印刷サイズを受付できるようになりました。DSC、L判、パノラマ、KG判、2L判、グランド、六切、ワイド六切、四切、ワイド四切など。

とはいえ、写真を印刷する場合は用紙の縦横比を気にする必要があります。なぜなら、撮影した写真サイズと比率が違うからです

比率を合わせるようにトリミングをしなければならないので、撮影したデータの比率も理解する必要があります。

写真の縦横比はカメラによって違います。これはデジタル主流になってからではなく、フィルム時代からずっと違うんです。なので、昔は目的に応じてカメラを選ばなければなりませんでした(例えば、CDジャケットなら6:6のカメラ、ポートレイトなら6:7のカメラ、集合写真なら6:9のカメラなど)。

今の時代は、簡単にトリミングが出来るようになったため、カメラのフォーマットは大まかに3つに分かれています。

・スマートフォンはこの2種類(16:9と4:3 )の縦横比で撮影することができます。
・コンパクトデジタルカメラの比率は4:3が主流です。カメラの設定よっても変えられるかと思います。もしこれを、「L判サイズ」で印刷すると上下がカットされます。
・一眼レフカメラの比率は3:2が主流です。コンパクトデジタルカメラより少し横長です。

要するに、印刷用紙の縦横比はカメラのサイズにぴったり合っているわけではないんです。

つまり、印刷する場合は撮影の時のサイズから、上下・左右が数ミリ切れてしまう可能性があることを念頭に置く必要があります。

そして、印刷したい写真と用紙の縦横比が合わない場合は、トリミングする必要があるのです。

4:3 の比率に近い用紙サイズ

・Lサイズ・・・おそらく一番見慣れたサイズではないでしょうか。標準サイズやL版などと呼ばれています。
・2Lサイズ・・・学校写真販売で馴染み深いサイズかもしれません。Lサイズよりも大きいサイズです。
・6切サイズ・・・「むつぎり」と読みます。A4に近い大きさの用紙です。

3:2 の比率に近い用紙サイズ

・KGサイズ・・・「ハガキサイズ」と呼ばれています。ハガキと同じ大きさの用紙です。
・W6切・・・「ワイドムツギリ」と呼ばれている用紙サイズです。A4に近い大きさです。

杉並区馬橋稲荷神社で七五三のご祈祷を受ける女の子
和羅備神社でお宮参りの赤ちゃんの手
新宿区穴八幡宮での女の子の七五三
港区とうふ屋うかいの庭園でお食い初めの家族
根津神社の本殿前で七五三の集合写真

プロカメラマンが同行する出張撮影の中で、ニューボーンフォトや七五三のように比較的少ない人数の写真は2Lサイズのお客様が多いです。

年賀状にも使いたいというお客様もこのサイズを選びます。

お宮参りや七五三のように親戚一同が集まる家族写真はW6切サイズがちょうど良いですね。ワイドサイズなので大人数の集合写真に最適です。額縁(フレーム)もたくさん販売されているので人気です。

フォトブックを作成しようとするお客様は、なるべく大きなサイズにしておいた方が良いです。デザイン・レイアウトにもよるのでコレといったサイズはありませんが、元画像より小さいレイアウトであればトリミングしても画像は壊れませんので安心です。


Q 写真データのサイズを後で大きくすることはできますか?

A いいえ。デジタル写真印刷は、フィルム写真印刷のように引き延ばすことが出来ません。つまり、データサイズ以上の写真サイズを印刷するとぼやけてしまいます。

また、データのリサイズも同様に、後から大きくしようとすると画質は悪くなります。

大は小を兼ねると言いますが、印刷範囲をカバーできる大きいサイズを、まずは確保してください。


Q LINEでデータを送ってもらうことはできますか?

A LINE送信は自動的に圧縮されます。スマホで見る分には綺麗ですが、プリント(印刷する)はできません。


Q どのくらいの大きさの写真データを頂けるのでしょうか?

A お客様の用途にあわせて、こちらでデータをリサイズさせて頂きます。

スマートフォンやPCの容量が大きくなったとはいえ、一枚あたりのサイズが大きいと全体のボリュームによって、各種デバイスに負荷がかかります。

写真プリントはデータが大きいからといって画質が良いわけではありません。プリントするサイズに適していれば良いので、まずは用途(アルバム用など)をご検討ください。

スタンダードなデータファイルサイズは、W6切りサイズ(A4印刷対応)の大きさになっております。

写真データは、もともと非常にサイズが大きく、データの受け取りや管理方法はお客様の環境に依存してしまいます。納品データ及び受け取り方法の判断が難しい場合は、撮影当日に、詳しくご相談頂ければと思います。

例:PCを所有していない。携帯がガラケーの場合等。


Q スマホでダウンロードすると途中から進まなくなるんですが

A まずは、以下の内容をご確認ください。

・回線の接続状況の確認
・プロバイダの通信速度や制限の確認

TwitterやLINEといったアプリ内ブラウザではダウンロードに不具合が生じる場合があります。ChromeやSafari、Firefoxといった専用ブラウザからギガファイル便にアクセスし、再びダウンロードを試してみてください。

それでも解決しない場合には、光回線やWi-Fiではなく、有線LANでのダウンロードを推奨します。


Q ダウンロード後、ファイルを開く際、『アーカイブ内のファイルを開く事はできません』と表示されてしまいます。スマホで閲覧する事はできないんでしょうか。

A 基本的には、お使いのデバイスでZIPファイルの解凍に失敗しなければスマホでも閲覧する事は出来ます。

まずはお使いのスマホのOSが最新(アップデート)かどうか、併せて解凍アプリも最新(アップデート)かどうかを確認する必要がございます。

また、解凍アプリによっては、ファイルサイズの制限がありますので、その場合は別の解凍アプリを試して頂ければと思います。

ZIPファイルの解凍については、こちらを参考にしてください。→ZIPファイルが開けない・解凍できない時の解消法



背景

at FOME(アットホーム)が提案する出張カメラマン安心価格

最近ではプロ・アマ問わずカメラマンが登録できるマッチングサイトの広告がGoogle検索の上位を占めています。プラットフォームを運営するビジネスはマッチングの仲介手数料で利益を得るので、膨大な広告費をかけて利用者を増やす必要があります。重要なのは質ではなく量なので、カメラマンがプロでもアマチュアでも関係ないんです。高い仲介手数料の分、写真代が高く感じるのは仕方がないことです。

お宮参りや七五三のように一生に一度の行事と考えれば、写真代が高くなるのは仕方がないとあきらめている人は少なくないと思います。

お誕生日、お食い初め、卒園式・入学式・運動会、成人式など、かぞくの時間はお宮参りや七五三だけではないはずです。高額な撮影代ですと家族写真を残す機会が減ってしまうのではないかと心配になります。

at FOME(アットフォーム)では、低価格でも満足度の高い写真撮影は可能だと考えています。

出張カメラマンが提案する安心価格でお宮参り・七五三・お食い初め写真の出張撮影の事例をご案内します。

出張カメラマンのBLOG

口コミから見る出張カメラマンの信頼度

お宮参りや七五三の記念写真は一生の宝物です。しかし、写真スタジオでの撮影に緊張してしまったり、お子さまが慣れない環境でご機嫌を損ねてしまうことも多いですよね。

そんな時、出張撮影の「at FOME(アットホーム)」がご家族の頼れるパートナーとなります。東京・埼玉・千葉・神奈川を中心に出張撮影をしているat FOMEは、プロフェッショナルな撮影技術で、多くのママたちから高評価を得ています。

実際に利用したお客様の声を見ると、その評価の高さがひしひしと伝わってきます。「自宅やお宮参りの神社での自然な姿を撮影してもらえた」「子どもの機嫌を見ながら撮影してくれるのでストレスが少ない」といった声が多く、ママたちの安心感が窺えます。

口コミやレヴューでママたちの高い満足度を頂いていることが、at FOMEが安心価格で出張撮影を続けられる理由の一つです。

フォトブック・フォトアルバム

フォトブックのサンプル

写真スタジオで型にハマった記念写真だけだと、フォトブックは作れません。出張撮影のように自宅での着付けシーンや神社でのお参りシーンなど様々な場面の写真を集めることでフォトブックを作ることが可能になります。お宮参りや七五三の家族写真は、数年後に見返してこそ楽しめるものです。フォトブックにすれば、家族だけでなく親戚や友人、誰もが目にし、すぐに手に取れるのです。

家族写真のフォトブックは、大きさや並べ方で印象が変わりますが、なにより時間が残せます。年賀状や額縁におさめるようなキチっとした写真の、前後の時間の写真が残せます。何気ない表情や小さな出来事。かぞくの時間はそこにあります。

家族写真は時間をつなぐツールです。

1枚よりも2枚。10枚よりも20枚あったほうがいい。フォトブックを毎年1冊作れたら、お子様にとっては最高の宝物になるでしょう。まずは一度、写真を液晶モニターの外に出して頂き、プリントをしてみることをお勧めします。

お宮参りや七五三という家族の貴重な時間が10年後も20年後も残ることをat FOMEは願っています。

About Author

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高野勝洋at FOME 代表
プロカメラマンのキャリア24年。
1997年 カメラマンとしてブライダル、学校等の撮影を始める。
2005年 東京・新宿でフォトスタジオを運営。一般人向けの宣材写真を中心に、ファッション、音楽などの雑誌広告から各種企業等のWEB広告まで幅広く活動。雑誌のグラビア撮影も多数。
2011年 ミュージックPVなどの動画制作をスタート。
2013年 写真コンサルティングサービス『 FOTOWORKS 』を展開。カメラマン、デザイナーとして、ブランドイメージを重視したビジュアルコミュニケーションのコンサルティング、クリエイティブサービスを提供。
2014年 家族の絆をテーマにした出張撮影サービス『 at FOME 』を開始。
2025年で11年目を迎え、累計家族写真10,000組以上。

【主な取引実績】
株式会社ワコール。(株)KONAMI。株式会社リクルートメディアコミュンケーションズ。株式会社ドアマウンド。(株)リード社。ジュエリーブランド株式会社アーカー。株式会社ALSOK。その他、タレント事務所多数。
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