七五三は着物日和 at 埼玉県さいたま市・大宮氷川神社

姉妹で七五三

七五三写真の出張撮影の依頼が一番多いのが大宮氷川神社 

今回、七五三の出張撮影で訪れたのは、埼玉県の大宮氷川神社。武蔵国一宮で全国に280社あるといわれる氷川神社の総本山として有名ですね。大宮という地名も、この神社が「大いなる宮」と称えられたことに由来します。

大宮氷川神社の楼門

境内は広く、見所はたくさんありますが、特に2kmもある日本一長い参道は秋の紅葉が素晴らしいです。

七五三写真の出張撮影の依頼が一番多いのが、ここ大宮氷川神社。この日も、境内は大混雑です。

さて、今回ご紹介するのは、姉妹で七五三のTさんファミリーです。

妹ちゃんは足袋を嫌がって素足です。なので、パパがおんぶ(笑)足袋はねー、嫌がる子が多いんです。

3歳の妹ちゃんは男性が苦手で人見知りが激しいと事前に伺っておりましたが・・僕は男性ではないということでしょうか。

まー、ゴリラ顔ではありますけど。

おっけー!ミュージックスターティン♪(リンゴちゃん風)

本日の姫は、ななちゃんとじゅのちゃん。

二人とも可愛いすぎるー!つーか、テンション高っ!

では早速、七五三のフォーマルなカットを撮りましょう!

次は、おじいちゃんやおばあちゃんも一緒に。

おや?どうした?じゅのちゃん?

もしもし?

『姫〜!お待ちくだされ〜』(カメラマン)

おっけ、集合写真は後にしよう。姫の自由にしてください(汗)

大人に事情があるように、子供にも事情がある 

七五三の写真といえばフォーマルなカットが定番ですが、3歳の子に「じっとしていなさい」は厳しい話。

子供は大人が考える以上に多感で、些細なことで心が乱れるもの。七五三の日は、朝から着付を行い、慣れない草履で歩いて来て、混雑にも耐えなければなりません。ストレスを抱えた状態の子供に、最初から「あーしろ、こーしろ」と言っても逆効果なんですよね。先ずは七五三という、いつもとは違う空気に慣れてもらう必要があるんですよね。

七五三という古い慣習は、子供の成長を神様に報告することから始まっているので、証明写真のようにキチっとした写真が当たり前と言われていました。なので、言うことを聞かない子供に不安を感じる大人の気持ちはよくわかります。しかし、大人に事情があるように、子供にも事情があるので、子供のイヤを笑って受け入れるゆとりもが必要です。

足袋や草履が嫌なら裸足でもOKです。じっとしているのが嫌だったら走ってもOKです。

七五三の主役は子供。子供の笑顔を一番に優先したいですね。

はい、パパの後頭部。

大人にとってイレギュラーな写真でも、子供のためにたくさん残しておきたいですね(笑)

将来、写真を見返した時に、その時間を鮮明に思い出させるのは本来の自然な姿だと思うのです。

おっけ!次は、お参りをしよう。

テッテレ〜♪なんと、500円!

500円のお賽銭は効果バツグンのはず。さあー、手を合わせて願おう!

鼻の穴に指が入っているお姉ちゃん

あの〜。鼻の穴に。指が。INしているんですけど。

笑顔のお姉ちゃん

ネタかーいっ!

あれっ?ちょっ、どこ行くねん?

『発っ見ーーーー!』(追いかけ回すゴリラカメラマン)

しばらく、姫とゴリラの鬼ごっこが続く・・。

笑顔の妹

『もう、ええねんって、そろそろキチっとした写真も撮ろうよ〜。お姉ちゃんとママで撮ってるから、気が向いたら来てよ』(ゴリラ)

はい、すぐ来ました。じゅのちゃん登場。

エラいね。大人の空気を察したんだね。おじいちゃんとおばあちゃんも、わざわざ遠くから来てくれたんだもんね。よしっ、一緒に撮ろうね。

もしもし?

クセがスゴいっ!(千鳥風)

パパっー!じゅのちゃんのスイッチどこですかー?止まんないんっスけど。

パパがじゅのちゃんを止めてくれたので、フォーマルカットの続きを。

あれ?パパ?

ママっー!パパのスイッチどこですかー?

イエーイ♪カメラマンもテンションが上がってきました(笑)

楼門を出て集合写真を撮ります。

この日はあいにくのお天気でしたが、着物のおかげで写真が映えます。

主役の姉妹だけでなく、ママの着物姿も素敵ですね。まるで、神社の境内にお花がたくさん咲いているみたいです。

まさに、七五三は着物日和。

神池を渡って、末社の稲荷神社に向かいます。

おやおや、今度はお姉ちゃんが飛び出しました。

『姫〜!お待ちくだされ〜』(カメラマン)

ななちゃん、めっちゃ可愛い!色っぽいよっ!

着物と神社は相性がいい!

たくさんの赤い鳥居を見て、ななちゃんは嬉しそう。

手のひらの松ぼっくり

ななちゃんが松ぼっくりを見つけました。しばらく、松ぼっくりタイムです。僕のズボンのポケットに松ぼっくりを入れまくる姫の姿を撮れなかったのは残念でしたが、こういう時間は秋っぽくてイイですね。

千歳飴を大事そうに抱えて、ななちゃん。

超可愛い❤️

『姫〜!お待ちくだされ〜』(カメラマン)

お姉ちゃんの笑顔がたくさん見れてよかった。前半は妹が主役だったから心配していたんです。妹のペースに合わせて偉いなーと本当に感心させられました。女の子は7歳でオトナですね。

七五三の家族写真

家族には、かぞくの物語がある

プロカメラマンが同行する出張撮影では、当日の天候次第で撮影ポイントが変わるのは当然です。それから、他の参拝客が映りこむのも当然です。神社は貸切ではないのです。他の参拝客の迷惑になるような撮影はできませんので、状況に応じて移動して行きます。撮影ポイントにこだわって、一箇所に何分も居るのはNGです。

本殿がバックでなくても、お子様の笑顔が撮れれば十分なんです。本殿をバックに、他の参拝客が映りこまないように撮影したいというお客様は、出張撮影はお勧めしません。そういうお客様は、写真館でかしこまった撮影をした方がきっと満足できると思います。

写真というのは、結局、良くなければ残りません。撮ればイイというものではなく、気に入らなければ簡単に消去できるものなのです。だから、時間を残すことは難しいんです。

七五三の写真は子供らしく自由に撮影した方が良い結果になります。家族の日常に近い写真の方が10年20年先まで残ります。

七五三の写真だからと言って、証明写真のようにキチっとする必要はないと思っています。また、着物の写真だからと言って、マネキン写真のように固まる必要はないと思っています。

七五三の写真は家族写真です。写真の良し悪しは、インスタのイイねのように他人が評価するものではなく、カメラマンが決めることでもありません。家族それぞれが決めることです。

家族には、かぞくの物語があるからです。

家族の時間を記録ではなく、記憶として残したいというお客様には全力でサポートしたいと僕は思っています。

喜びを数えたら あなたでいっぱい

帰り道を照らしたのは

思い出のかげぼうし♪(パプリカ)

七五三の集合写真

Tさんファミリーの笑顔に元気づけられ、最後まで楽しく撮影できました!

パパとママ、祖父母様の笑顔が、二人の姫の笑顔を引き出してくれたと思います。ありがとうございました。

またお会いできる日を楽しみにしています。

本日の神社

背景
大宮氷川神社の楼門

【名称】武蔵一宮氷川神社
【所在地】埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-407
【アクセス】JR大宮駅東口から徒歩約15分、あるいは東武アーバンパークライン(東武野田線)北大宮駅から徒歩約10分
【駐車場】あり
【電話番号】048-641-0137
【お宮参り・七五三の祈祷】随時受付
【ベビーカー置き場】あり
【撮影許可】お宮参りや七五三のような個人の記念写真を撮影する場合は、撮影許可証の申請は必要ないとのことです。※条件として、楼門内での撮影は15分前後。
【webサイト】武蔵一宮氷川神社

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