祝い着(産着)を掛けた写真は赤ちゃんの抱き方がポイント at 東京・愛宕神社

愛宕神社でお宮参り

今回、お宮参りの出張撮影で訪れたのは、東京都港区に鎮座する愛宕神社

東京タワーの近くにある神社で知る人ぞ知る有名な神社です。

御祈祷中の撮影が可能な神社仏閣は非常に少ないです。多くは本殿内・御祈祷の写真撮影はNGです。

ご祈祷中の撮影が可能な場合、宮司さまの指示に従っての撮影になります。拝殿の立ち位置、カメラを向けるタイミングなど神社によって様々です。また、拝殿内は非常に暗いのでストロボを使えないと撮影はできません。これは事前に確認が必要です。

御祈祷の内容は、玉串や御神酒など神社仏閣によって様々です。例えば、この愛宕神社は七五三の御祈祷では玉串や御神酒がありますが、お宮参りの御祈祷にはないんです。

所要時間は15-20分ですが受付や待機など前後合わせて30分で計算します。

撮影予約時間についての質問が多いですが、御祈祷中の撮影を希望するお宮参りの出張撮影は1.5時間がベストです。

とくに両家祖母様の祝い着(産着)を掛けたカットは時間がかかりますので、1時間の撮影予約ですと足りません。赤ちゃんのコンディションを優先する上でも、時間には十分な余裕が必要です。

さて、今回ご紹介する素敵な家族はファミリーです。

王子様はとおりくん。めっちゃ可愛い!!!この寝顔、たまらん。

そして、お兄ちゃんは、すばるくん。すばるくんは、今日で3回目の撮影なんです。ホント、大きくなったね!

御祈祷が終わったので、早速、本殿前で祝い着(産着)を掛けたカットの撮影です。

ママ方でご用意された白いレースの祝い着(産着)は綺麗ですね。まるで赤ちゃんとママがドレスを羽織っているみたい。

赤ちゃんはぐっすり寝ています。

出張撮影では背景の季節感が大事な為、本殿や木々などの緑を入れるようにカメラマンは下からのアングルで撮影します。とはいえ、赤ちゃんの見え方は、下からでも上からでも大きな差がないことが上の写真を見ればわかります。

お宮参りの祝い着(産着)を掛けた写真の中に、赤ちゃんの顔が見えていないカットをよく見かけますが、これは、赤ちゃんをしっかりと縦抱きが出来ていない為です。

生後1ヶ月の赤ちゃんは首がすわっていないので、頭と体が不安定であるのは間違いありません。だからと言って、首の下を持った横抱きは一層不安定であるだけではなく、ミルクの吐き戻しの原因にもなります。

この時期の赤ちゃんは胃腸が発達していません。ミルク→ゲップ→睡眠→排泄という胃腸を育てるルーティンが大切です。ミルク後にゲップをさせたら、しっかりと縦抱きをして、ゆっくり歩くと寝かしつけられます。

赤ちゃんをしっかりと寝かしつける為にも、まずは抱っこの仕方(縦抱き)を覚えて欲しいと思います。

お宮参りの集合写真まで撮り終えたら、ママは休憩です。

このパパの笑顔はイイですね。Kさんパパを撮るのも今回で3回目ですが、最初の時は大仏様みたいに「無」だったんです(笑)カメラに慣れるというより、カメラマンに慣れたということですね。

そして、お兄ちゃんのすばるくんが寂しそうにしていましたが、ママが相手をしてくれて復活です。

お宮参りで、祝い着(産着)や大黒帽子やよだれ掛けを着用するのは縁起担ぎの一つです。ファッション的な感覚ではなく、各アイテムごとに意味があるんです。

お宮参りの時、祝い着(産着)を掛けて赤ちゃんを抱っこしてするのは「父方の祖母様」という昔からの習わしがあります。これは、お宮参り=御祈祷という観点から、神様の前に座る際の装いとしての話です。

なので、杜殿(御祈祷)以外のお宮参りの写真撮影では、参加された皆様に赤ちゃんの抱っこをお勧めしています。

1ヶ月の赤ちゃんとは言え、ママがずっと抱っこするの大変です。また、自由なロケーションと自然な雰囲気の写真が残せることが出張撮影のメリットです。遠慮する祖父母様もいらっしゃいますが、この機会に赤ちゃんの重さを体験して欲しいですね。

こちらはパパ方でご用意された定番の祝い着(産着)ですね。

パパ方の祖母様は遠方に住んでいらっしゃるので、この日を楽しみにしていたとのことでした。お宮参りは、集まることが難しい親類にとって良いキッカケになるんですよね。

おっ!とおりくんが目を覚ました!可愛いーと思ったら、また寝ました(笑)

祖母様の笑顔がたまらん!よく「孫が可愛い」なんて聞きますが、自分の子のように感じるんでしょうね。

「お父さん、お待たせしました!」(カメラマン)

「やっと俺の出番が回ってきた!」(祖父様)

家族の時間。僕は、こういう時間が大好きです。

最後は、お兄ちゃんにも抱っこしてもらいます。まだ4歳ですが、ちゃんと教えれば大丈夫です。

こんなに小さな手や足もあっという間に大きくなります。子供の成長はとても早く、赤ちゃんの時期は一瞬のように感じる時が来ます。

一生懸命に子育てをしていれば毎日たくさんの出来事と向かい合わなければなりません。記憶は上に積み上がって行くので、赤ちゃんだった子供が気づいたら走り出していたように感じます。

子供だって同じです。一番上にある記憶は今日の出来事であり、赤ちゃんだった頃の記憶はずっと下の方です。とはいえ、無くなるわけではないんですよね。

家族で作り上げた物語は無くならないんです。かぞくの時間はずっと残るんです。

写真とはそんな記憶を導く大切なツールです。

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