幼なじみ Nikon FM2
カメラマンの道具編 1- Nikon FM2
このカメラは、世界7大陸最高峰登頂という当時の登山家最年少記録を樹立した野口健氏が愛用していたことで有名です。
実績が示す通り、ホント、タフガイなヤツでそう簡単には壊れないんです。
俺は20年間このカメラと過ごしてきたけど、ホント毎日健康なの!
ボコボコだけどずっと元気(笑)
何年か前に、極寒の北海道(1月に網走・知床・根室・釧路・摩周)を旅した時、サブとしてこのカメラを持参したんだけど見事に活躍してくれた。
うん、マジで頼りになる。
というのも、コイツは電池がなくてもシャッターが切れる、写真が写せるんです。
昔は当たり前のことでも、今となっては希少価値ですよね!
視野率が90%ぐらいだが、俺はぜんぜん気にしない。全部見えない、ズレる、それがまた丁度好い案配。それから、最大の長所は完全マニュアルカメラな上に、余計な機能なんてついていないということ。
すごくシンプルなカメラ。
だけど、これが、すんごく大事!
今の時代はハイスペックな機能が盛りだくさんだが、実際、そんなスーパーなカメラはいらないと思う。
そもそも写真ってものすごくシンプルなこと。
光を掬う、フレームを切る、記録する。
すごく単純なことだと思う。
野球でいったら、来た球を打つみたいな(笑)
デジタル時代になってカメラがなんでも出来るようになったのはいいけど、ついでにカメラマンもなんでもするようになった。
シャッター押しまくって、あとは楽しくレタッチ、photoshop万歳 ! まさに写真のルネッサンス時代 !!!
でもねー。自分をよく見せたい気持ちはわかるけど、結局、バレるよね、写真って。
他人がどうこうじゃなくて、自分にバレる。
俺はアラーキーじゃないし、森山大道でもない。
俺は俺。背伸びしてもしょうがないわけ。
やっぱ潔くよくやりたいわけよ。
そんな頑固な俺と相性がいいのが Nikon FM2。
18の頃、少ないバイト代で買った初めてのカメラ。
写真を始めてからずっと一緒の仲、いわゆる幼なじみ。
酒呑みに行くんでも、コイツと一緒だと安心するんだよね。
Nikon FM2 NIKKOR50mmF1.8 Kodak TRI-X400