七五三写真と井上陽水 at 埼玉・氷川八幡神社

七五三の家族写真

今日は、明日の思い出です。

最近、ようやく涼しくなってきたと思ったら暦はもう9月なかば。もう秋ですねー!

夏は過ぎ〜♪風アザミ〜♪この時期になると、ついつい口ずさんでしまう井上陽水『少年時代』のこのフレーズ。

つーか、カゼアザミって?ググれば、すぐに答えはわかりますけど、自分のイメージが壊れるのもイヤなので調べる気にはならないから不思議です(笑)まー、よくわかんないけど、なんとなく雰囲気が伝わってきて、そこから独自の世界観が広がるとずっと残るものなんですね。言葉の意味なんて役に立たないのかもしれません。

今日は、明日の思い出です。(ソニー ハンディカム CM 1991年 「孫篇」 より)

夏休みが過ぎたら、秋。秋の大イベントといえば七五三。というわけで、七五三写真のお話ししましょーかっ!井上陽水から七五三に強引に寄せてる感満載ですが(笑)

今回の七五三写真の出張撮影埼玉県和光市氷川八幡神社にて、Oさんファミリーです。

5歳の男の子の七五三

5才の男の子のぶんちゃんでーす!

神社へ向かう家族

ぶんちゃん、めっちゃ可愛いでしょう!抱きしめたくなっちゃう!このマルコメ感がたまらなく好きなんです(笑)

家族の写真

撮影当日は、ぶんちゃん家族と自宅で待ち合わせをして、撮影をしながら神社に向かいました。ぶんちゃんがはしゃぎ過ぎるので、ズッコけるのではないかと心配でしたが、無事に氷川八幡神社に到着。

この日は、おじいちゃんやおばっちゃんも集結。ぶんちゃんもハイテンション。

まずは皆さんで記念写真。

七五三の集合写真

青空に残された〜♪と、まー井上陽水が頭から離れないので、本当にOさんファミリーには申し訳ないんですけど、どうも『少年時代』という曲と家族写真が妙に結びついてしまうんですよね。ちょうどこの日は夏を思い出すようなピーカンだったので、つい夏模様〜♪

参道を歩く家族の写真

鳥居をくぐり、参道を進むと社殿が見えてきます。

5歳の男の子の七五三の着付け

今日は、七五三。まずは参拝ですね。

ぶんちゃんもワクワク、ドキドキの様子。社殿の前に立つと神さまの存在が一層身近に感じられるのかもしれません。

参拝へ向かう家族

さー、ぶんちゃん、お賽銭箱の前に立ちました。

お賽銭を投げる男の子

ママからもらったお賽銭を手にしたぶんちゃんはなにかを考えているようです。

お願いごとをする家族

ちょっとした仕草も可愛いぶんちゃん。ゆっくりとお賽銭を入れました。

座り込む男の子

そして、座りました。

まるで最初から決めていたかのように、ぶんちゃんは座りました。

しかも、体育座りー!!!

立ち上がる男の子

ママが優しく声をかけると、ぶんちゃんはにっこり笑いながら立ち上がりました。

二拝二拍手一拝をする七五三の男の子

そして、パパが「二拝二拍手一拝」の作法を丁寧に教えてくれると、その通りにやりました。

とっても素直なぶんちゃん。マジで可愛いすぎる!

おじいちゃんとおばあちゃんも一安心した様子です。

ママに頭を撫でられる5歳男の子

皆さんで家族の健康を祈ります。

お参りをする5歳男の子の七五三

ぶんちゃんは、なにか欲しいものでもお願いしたのかもしれませんね(笑)

マナーとか作法いっても、まずは心ありき。
作法を間違えないことよりも、神様へ礼儀を尽くそうとする気持ちが大切なんですよね。

ぶんちゃんの気持ちは神様に十分に伝わったと思います。

おじいちゃんとおばあちゃんと記念写真

そして、おじいちゃんとおばあちゃんと記念写真。

おじいちゃんとおばあちゃんとの七五三

おじいちゃんもおばあちゃんも嬉しいですよね!孫が可愛いって、よく聞きます。

僕も孫ができたら、こんな顔になっちゃう、絶対。

5歳の男の子の写真

よっしゃー、いよいよ主役の独り舞台を撮りましょう!

七五三の男の子の出張撮影の写真

よっ!海老蔵!よっ!仮面ライダー!

5歳の男の子の写真

よっ!ぶんちゃん!

七五三の出張撮影の写真

と、まー、よくわかんないですけど、なんとなく雰囲気が伝わってきて、そこから独自の世界観が広がると残りますよね。

夏は過ぎ〜風あざみ〜♪

今日は、明日の思い出です。(ソニー ハンディカム CM 1996年 「少年の夢篇」 より)

5歳の男の子の写真

ぶんちゃん、めっちゃ可愛い♡
とっても優しい目でひとを見るんです。

5歳男の子の七五三

パパもママもすんごく優しそうだから、まさにお二人の血を半分っこした感じの男の子です。

ホント、素敵な家族。羨ましい!

夏祭り〜宵かがり〜♪さすが巨匠。ゆらゆらですよ。探し物は夢のなか。

何度も、井上陽水の曲を流してしまって、すみません。

七五三の集合写真

ところで、僕は井上陽水のファンではないのです。

僕の少年時代のヒーローはボブ・ディランやビートルズであったし、文学仲間の間で乱歩(江戸川)と陽水(井上)だったらどっちが強いか(当時は井上陽水を吟遊詩人だと思っていた)という話題になると両手をあげて乱歩派だったし、「ホテルはリバーサイード〜♪川沿いリバーサイド 食事もリバーサイド Ohリバーサイド〜♪」とか狂ってると思っていたので、僕の中では内田裕也と同じカテゴリーに属するひとでした。

ところが今日、今。大人(つか、オジさん)になって井上陽水ってスゲーと思ってしまったです。

井上陽水の『少年時代』という曲は、タダの夏休みボケの曲ではないと気づいてしまったんです。テッテレ〜♪

七五三の家族写真

言葉も感情も、ゆれるもの

非の打ち所がない完璧な言葉を並べた曲よりも、超個人的なエピソードが思い出されるような曲の方が、より長く生き続けるような気がします。

言葉の意味よりも心地よい響きが感情にふれたとき、記憶装置が作動するのかもしれません。例えば、井上陽水の『少年時代』という曲は、歌詞としては非常におかしいですがメロディーと言葉の音(おん)が聞く人の感情をゆさぶるんですよね。

そもそも、ひとの感情をカタチにするのは難しいこと。

音楽や写真は、感情と記憶をつなぐツールとしての働きがあると思うのです。

七五三の家族写真

広告写真のようなスッゲー(綺麗とか、カッコイイとか)一枚より、少し変った写真でも、どこか可笑しい写真でも、個人的なエピソードが思い出されるような写真の方が、より長く生き続けると思うんです。

最近ではインスタ映えとか言って、万人が驚くような派手な写真が流行っていますが、これは情報としての働きしかありません。時間ともに失くなる写真です。

家族写真は遠い未来まで残す写真

10年後20年後にも見たいもの。

だから、個人の感情が大切だと思うんです。

神社を散策している写真

デジタル写真は時間をフレームで切り取り、いろいろなエピソードをデータ化して簡単に保存出来ます。だけど、大事なことは感情を保存することなんですよね。

記録(データ)が消えても記憶は消えない。

感情がともわなければ記憶はうすれていくものですが、感情が伴う記憶は思い出として家族と共有できるので未来につなぐことができます。

ぶんちゃん。パパやママ。おじいちゃんやおばあちゃん。家族みんなの気持ちが保存されたらカメラマン冥利に尽きるといえます。

七五三の男の子の写真

七五三の写真というと非常にかしこまった写真がほとんどです。もちろん、成人式の着物カタログのような写真が好みな方もいらっしゃると思います。そういう方にとっては写真スタジオが最適です。

しかし、一般的な写真館や写真スタジオの多くは、呉服屋さんや着物レンタル屋さんが運営しており、カメラマンは「着物をキレイに見せる」ことに集中しています。なので決まったポーズで、決まったアングルの七五三写真になるのは当然なのです。そもそも七五三というのは古い習わしですし、着物がくずれるのがよくないとされるのも理解できます。キチっした写真は年賀状にも使えるので、僕も必ず撮ります。但し、それは全体の3割程度です。残りの7割は自然な姿を残したいのです。

七五三はお子様が主役ですが、あくまで家族写真のひとつだと僕は考えています。だからこそ、僕はお子様の表情を一番気にしますし、お子様のコンディションを最優先します。

どんな子だって着物や袴を着付けしている段階で気持ちはいつもと違うので、お子様のペースで写真撮影ができるのが出張撮影のメリットです。

5歳の男の子の写真

子供の笑顔が大人を笑顔にします。大人の笑顔が子供を笑顔にします。

それが家族写真です。

お子様の自然な表情を中心に、家族との時間をフォトブック・フォトアルバムにして残す家族が増えているのは自然な流れだと思います。

ひとは忘れることができる生き物です。逆を言えば、残す(保存)ことを選ぶことができるのです。

言葉も、感情もゆれるもの。その曖昧さゆえに正解はないのです。

ポーズをとる男の子

『オーケー、グーグル。陽水と七五三の関係は?』(僕)
『わかりません』(Googleアシスタント)

井上陽水と七五三を無理に寄せてる感満載でしたけど、少年時代という曲は非常に写真的(記憶ツール)だということで決着をつけさせて頂ければ幸いです(汗)

Oさんファミリーには大変失礼だと自覚しておりますが、ぶんちゃんが20年後に少年時代を想い、家族を想う場面を想像したら、僕の前に井上陽水が表れたのです(笑)

七五三の出張撮影の写真

男の子は5歳の七五三以降は写真を撮らなくなるものです。プロカメラマンに依頼して写真撮影となると次は成人式?いや結婚式になるかもしれません。いずれにせよ、ぶんちゃんをまた撮影したいのでカメラマン(僕)は長生きしなきゃいけませんね。

夢はつまり〜思い出のあとさき〜♪

今日は、明日の思い出です。(at FOME CM 2018年 「家族写真篇」 より)

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